公開セミナーの記録 (4)

静岡県立大学大学院国際関係学研究科設立30周年記念公開セミナー

日時:2021年12月13日(月)
13:00 ─15:30
場所:フラメンコスタジオ・フォルトゥーナ (Zoom開催)
主催 : 静岡県立大学 グローバル・スタディーズ研究センター

ホスピタリティと文化融合

アンダルシアの踊り子 (1893)
ホセ・ビジェガス・コルデロ「アンダルシアの踊り子」 (1893) 

趣旨説明 松森奈津子 (静岡県立大学)

ホスピタリティ(hospitality: 歓待)はホスティリティ(hostility: 敵意)と語源が同じであり、歴史的に客-敵、歓待-排除の二面性を持ち続けてきました。本セミナーではこうした二面性を、イベリア半島の文化融合をめぐる思想(第1部)と実演(第2部)の両面から考察します。本学大学院国際関係学研究科設立30周年という節目を、華やかなフラメンコライブとともにお祝いできることを楽しみにしています。


第 1 部 13:00~14:00
スペイン・ポルトガル帝国の形成
―国土回復運動(レコンキスタ)から征服(コンキスタ)へ ―

講師
松森奈津子


松森 奈津子 スペイン政府給費奨学⽣として、国⽴マドリード⼤学政治社会学部博⼠課程修了(Ph.D., 政治学)。⻘⼭学院⼤学助⼿、国⽴サラマンカ⼤学招聘教員、京都大学共同研究員、ハーバード⼤学客員研究員、マックス・プランク研究所客員研究員、日本学術振興会専門委員などを務める。専門は政治思想史、国際思想史。主著にThe School of Salamanca in the Affairs of the Indies (Routledge), 『野蛮から秩序へ』(名古屋⼤学出版会、サントリー学芸賞)、Civilización y barbarie (Biblioteca Nueva)など。


第 2 部 14:30~15:30
フラメンコ
―アンダルシアにおける異文化の融合 ―

講師
バイレ:フォルトゥーナ講師(岡村怜美、岡村里奈)
カンテ :岡村佳代子
ギター :Rodrigo Mabel
司会
松森奈津子


バイレ(踊り手) フラメンコスタジオ フォルトゥーナHP
岡村 怜美 高校生より、母 LINA の開いたフラメンコスタジオ フォルトゥーナにてフラメンコを始める。2009 年より当スタジオ舞踊団に所属し、自主的にライブを企画するなど多くのイベント活動を行う。2012 年より本格的に講師活動をはじめ、ラファエル・カンパージョ、ダビ・ペレス等、その他多くのスペイン人に師事。

岡村 里奈 小学生より母 LINA のもとでフラメンコを始め、中学時にはアルマデフラメンコ大阪校にてスペイン人講師に師事。その後、フラメンコスタジオ フォルトゥーナにて修行に励み、2009 年より本格的に講師活動を開始。同年、スペイン マドリードへ留学。メルチェ・エスメラルダ、インマクラダ・オルテガ、マルコ・フローレスなど数多くのスペイン人に師事。現在は姉妹が中心となり、母と共に、日本では珍しい『ファミリア』で、講師活動・ライブ活動等を行っている。

カンテ(歌い手)
岡村 佳代子 子供の頃より、ピアノ、ギター、吹奏楽、ロックバンド、箏、ジャズボーカルなど、様々な音楽を経験するが、結婚とともに一旦音楽から遠ざかる。35 歳の時フラメンコに出会い東仲一矩氏にバイレ(踊り) を師事。踊りながら CD を聴いてカンテ(歌)を始める。後にSebastián Román、Ezequiel Benitez などに師事。現在、関西を中心に様々なイベント、フラメンコライブなどで歌う。

ギター
Rodrigo Mabel (ロドリゴ マベル) ブラジル サンパウロ出身。少年時代からギターを弾いていたが、来日してフラメンコギターに惹かれる。以来、日本・スペイン・ブラジルを行き来する中で出会ったギタリスト、カンタオールからフラメンコを学ぶ。日本(主に関西)と故国ブラジルでプロとして活動。現在もライブハウスやタブラオでの演奏、ダンス教室の伴奏者としても活躍中。フラメンコに真剣に向き合い、ルーツであるブラジル音楽も大切にし、自分のスタイルの音楽を確立するのが目標。

参加申し込み締め切り : 2021年12月8日
多数の申し込み、ありがとうございます。
申し込みは締め切りました。


第4回公開セミナーの講師の皆様と
セミナー終了後に記念撮影をしました。(写真撮影のために一時的にマスクを外しました。)

本セミナーは、静岡県立大学大学院特別講義予算、江頭ホスピタリティ事業振興財団研究開発助成事業、科研費国際共同研究強化(A)、基盤研究(B)に基づくものです。