帝国と主権
公益財団法人トヨタ財団
研究助成採択課題
「排外主義と国際協調主義の間に現実的な妥協点は見出せるか―北米を事例とする自然的交通権の今日的展開の解明」
公開セミナー
帝国と主権
―初期近代アメリカ大陸をめぐる
自然的交通権の展開 ―
松森奈津子
(静岡県立大学国際関係学部)
現在、多くの国で、マイノリティ、移民、外国人を国内諸問題の元凶とみなす排外主義が台頭している。これに対し、ヘイトスピーチや右派の言論にとどまっていた言説が国政にまで進出する事態を警戒する国際協調主義が対峙している。本課題は、アメリカ、カナダ、メキシコに焦点をあて、二項対立に陥らない思考様式の可能性を模索する。
本セミナーでは、北米諸国が「新世界の発見」以来の移民社会である点に着目し、征服や保護主義の論理にもつながる古来の自然的交通権が、現代のグローバル化社会でどのように展開しているかを検討する。
プログラム
9:00~9:30
講演
松森奈津子「帝国と主権―初期近代アメリカ大陸をめぐる自然的交通権の展開」
9:30~9:55
グループディスカッション
5~6人のグループごとに、議論します。
9:55~10:20
グループ発表
ディスカッションの内容を発表し、質疑応答を通じて理解を深めます。
10:20~10:30
総括
2018年
10月17日(水)
9時~10時半
静岡県立大学
国際関係学部棟3階3315教室