共著『スペイン・ポルトガル史研究入門』が刊行されました

共著『スペイン・ポルトガル史研究入門』が山川出版社から刊行されました(ISBN978-4-634-64111-2)。

本書は、スペイン・ポルトガルの歴史を学ぶ大学生、大学院生をはじめ、研究者にも役に立つ、各時代・テーマの主な論点を解説した入門書です。参考文献やオンライン情報などの基本データも充実しており、世界史の教科書で学んだ知識をさらに深めたい高校生のみなさんにも適しています。

 執筆を担当した章は、テーマ編「スペイン・ポルトガル帝国と海外世界」の「帝国支配の思想」で、レコンキスタから啓蒙主義に至るスペインの対外進出を支えた諸思想(正戦論や自然奴隷説など)について記述しています。

◎『スペイン・ポルトガル史研究入門』の詳細情報(外部リンク:山川出版社)https://www.yamakawa.co.jp/product/64111


◎スペイン・ポルトガル史や帝国思想の知識をさらに深めたい方に。
これまで執筆に加わった以下の事典、概説書,講座も参考になるかと思います。

【事典】
・セルバンテス文化研究センター監修『スペイン文化事典』丸善出版、2011年(担当項目:セネカ、トレド翻訳学派、ラス・カサス)。
・社会思想史学会編『社会思想史事典』丸善出版 、2019年 (担当項目:大航海時代、対抗宗教改革、文明と野蛮)。
・関雄二ほか編『ラテンアメリカ文化事典』丸善出版、2021年(担当項目:インディアス問題)。

【概説書】
・津田由美子、吉武信彦編『北欧・南欧・ベネルクス』ミネルヴァ書房、 2011年 (担当章:スペイン―自治州国家と重層的アイデンティティ)。
・坂東省次編『現代スペインを知るための60章』明石書店、2013年(担当章:民主化を進めた首相たち―スアレスからサパテロまで、ラホイ首相の手腕はいかに、自治州国家―政治の二重構造、EUのなかのスペイン―ヨーロッパ主義の優等生)。
・野口雅弘ほか編『よくわかる 政治思想』ミネルヴァ書房 、2021年 (担当章:サラマンカ学派)。

【講座】
・川出良枝編著『岩波講座政治哲学1 主権と自由』岩波書店、2014年(担当章:サラマンカ学派―「野蛮人」と政治権力)。