科研費・教員特別研究推進費公開セミナー
「イベリア・スコラ学とアメリカ,アジア」
Thomas Aquinas
イスラーム教徒に対するレコンキスタを終えたイベリア諸国は,15世紀以降,海外進出を本格化させ、「陽の沈まない」帝国を築きました。本セミナーでは、協定校カリフォルニア大学バークレー校における資料調査や学術交流もふまえ、イベリア帝国の興隆から衰退までを思想面から考察します。
Ignatius Loyola
第1部
「強いて入らしめよ」(compelle intrare: ルカ14:23)
―イベリア帝国による海外進出の論理―
2024年11月18日(月) 13:20~14:20
科研費国際共同研究強化(A)・基盤研究(B)課題終了報告
Zoom開催
第2部
スペイン帝国におけるカリフォルニアの地政学的重要性
―協定校カリフォルニア大学バークレー校における
資料調査・学術交流をふまえて―
2024年11月18日(月) 14:40~15:40
静岡県立大学教員特別研究推進費(区分1)課題終了報告
Zoom開催
第3部
スコラ学から啓蒙へ
―カトリシズムにおける抵抗権の系譜―
2024年11月25日(月)14:40~15:40
科研費挑戦的研究(萌芽)2024年度成果報告
Zoom開催
講師:松森奈津子 (静岡県立大学国際関係学部教授)スペイン政府給費奨学生として、国立マドリード大学政治社会学部博士課程修了。Ph.D.(政治学)。国立サラマンカ大学地理歴史学部招聘教員、慶應義塾大学法学部特別招聘講師、京都大学地域研究統合情報センター共同研究員、ハーバード大学歴史学部客員研究員などを務める。専門は政治思想史、国際思想史。アメリカ、アジア進出をめぐるイベリア帝国思想を、とりわけスコラ学からカトリック啓蒙に至る諸相に焦点をあてて考察している。主著に、The School of Salamanca in the Affairs of the Indies (Routledge, 2019), 『野蛮から秩序へ』(名古屋大学出版会、2009年、サントリー学芸賞)、Civilización y barbarie (Biblioteca Nueva, 2005)など。
画像はChurchmen: twenty portraits of religious thinkers. Engraving by J.W. Cook, 1825. Wellcome Collection. Source: Wellcome Collection (https://wellcomecollection.org/works/yebk34hj) (CC BY 4.0) からのものです。
参考:これまでの公開セミナー
第5回 | 静岡県立大学×カリフォルニア大学バークレー校協定更新記念公開セミナー「Across the Oceans:多様性の交錯」、第1部 2023年11月20日、第2部 2023年12月18日、 第3部 2024年 1月15日、 (Zoom開催)Zoom開催 |
第4回 | 静岡県立大学大学院国際関係学研究科設立30周年記念公開セミナー「ホスピタリティと文化融合」、2021年12月13日、於・フラメンコスタジオ・フォルトゥーナ (Zoom開催) |
第3回 | 江頭ホスピタリティ事業振興財団(ロイヤルホールディングス)研究助成公開セミナー「ホスピタリティでつなぐ世界・仕事・静岡」、2021年1月25日、於・京町家ちおん舎(Zoom開催) |
第2回 | トヨタ財団研究助成公開セミナー「排外主義と国際協調主義の間に現実的な妥協点は見出だせるか」、2018年10月17日、於・静岡県立大学 |
第1回 | 静岡県立大学教員特別研究推進費公開セミナー「外国語を使う警察官―グローバル化社会における法と秩序」、2015年7月24日、於・静岡県立大学 |